診療科・部門紹介
- HOME
- 診療科・部門紹介
- バスキュラーアクセスセンター
バスキュラーアクセスセンター(VAセンター)
安心して使用できるVAを目指して
血液透析では透析機器に安定して血液を送り込む必要があり、血液の出し入れ口となるバスキュラーアクセス(VA)の作製が必要です。良好なVAの作製や維持は、快適な血液透析を継続するために非常に重要です。
当センターでは患者さんの身体の状況に応じて、自己静脈内シャント、人工血管内シャント、表在化動脈、透析用カテーテルなど、最適なVAをご提案いたします。最新の超音波診断装置を活用した低侵襲な検査や治療を実践し、選択的皮神経ブロックなどを用いた痛みの無い治療を理想としてVAでお困りになる患者さんのお役に立てるようスタッフ一同全力を尽くします。
京都府内にはVAを専門に治療する施設が少なく、当センターには府内外を問わず、多くのVAトラブルに関するご相談をいただいております。外来診察日に加え、感染や急性シャント閉塞などの緊急時には専用ホットラインも設けておりますので、いつでもお気軽にご連絡ください。患者さんや医療スタッフが安心して使用できるVAの提供を目指し、当センターが少しでもお役に立てれば幸いです。
VA(バスキュラーアクセス)とは
VA(バスキュラーアクセス)とは、血液透析を行うために患者さんから血液を取り出す(脱血)、または戻す(返血)ために設けられる患者さん側の血液路のことで、内シャント(自己静脈・人工血管)、表在化動脈、透析用カテーテルなどの種類があります。
治療方針
超音波下のVAIVT、皮神経ブロックによる
鎮痛で身体に負担の少ない治療を行います
当院のVA治療担当医は全員が直接透析に携わる透析専門医です。そのため、実際に透析を行う際に穿刺がしやすく、患者さんの将来を考慮した最適なVAの作製や治療が可能です。
当院では、シャントに対するカテーテル治療(VAIVT)のほとんどを超音波下で実施しており、これにより造影剤アレルギーのリスクがなく、放射線被曝もありません。また、シャントが閉塞している場合でも、できる限り手術ではなく血管内治療を行い、シャントを温存しつつ身体への負担が少ない治療を提供しています。
治療の際の鎮痛には、選択的皮神経ブロックに加え、局所麻酔や静脈麻酔を採用しており、患者さんに最適な麻酔方法を選択します。治療を受ける際、送迎が必要な方には当院までの送迎サービスを提供しています。また、日帰り治療や入院治療にも対応しており、柔軟な治療日程での対応が可能です。
透析専門病院だから、シャントも術後も安心!
当院には入院設備がありますので、手術後入院が必要な患者さんについても対応可能です。周術期だけでなく手術後も定期受診をしていただき、VAかかりつけ医となっていきたいと考えておりますが、患者さんの利便性やご希望も踏まえて相談させていただきます。
外来受診方法
連絡先(地域連携課)
地域連携課にお電話ください。受診日時の調整をさせていただきます。
手術入院時に送迎が必要な場合はご相談ください。
TEL:075-622-2136(直通)
FAX:075-622-2137(直通)
受付時間:
AM 9:00~PM 5:00
バスキュラーアクセス外来申込票
「バスキュラーアクセス外来申込票」に記載の上、事前にFAXをいただきますと受診当日の診療がスムーズに行えますのでご協力ください。
※FAXの受付は24時間対応しています。
平日と土曜午後5時以降および日祝日に送付頂いた
診察申込票につきましては、翌診療日の返信となります。
外来診察時間
曜日 | 時間 | 担当医 |
---|---|---|
火曜日 |
AM 9:30 ~ AM 11:30 |
長 嶋 |
金曜日 | AM 9:30 ~ AM 11:30 |
佐 藤 |
※火曜午後と金曜午前に予約制で行っておりますが、お急ぎの症例につきましては、上記時間外でも月曜~土曜まで随時対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
治療実績
治療内容 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AVF (自己静脈内シャント) |
183 | 131 | 128 | 184 | 195 | 191 | |
AVG (人工血管内シャント) |
48 | 42 | 67 | 106 | 105 | 125 | |
PTA (経皮的血管拡張術) |
PTA全体 | 500 | 634 | 688 | 701 | 896 | 1017 |
超音波下 PTA |
383 | 530 | 611 | 637 | 816 | 959 | |
透視下 PTA |
115 | 101 | 73 | 50 | 68 | 47 | |
併用PTA | 2 | 3 | 4 | 14 | 12 | 11 | |
血栓除去術 | 14 | 22 | 4 | 12 | 11 | 19 | |
血流抑制術 | 10 | 2 | 2 | 3 | 7 | 3 | |
血管形成術 (瘤切除など) |
10 | 2 | 7 | 8 | 7 | 5 | |
動脈表在化手術 | 13 | 6 | 1 | 3 | 3 | 1 | |
長期型 カテーテル挿入術 |
10 | 25 | 29 | 45 | 21 | 34 | |
感染グラフト抜去術 | 7 | 9 | 9 | 10 | 7 | 11 | |
シャント閉鎖術 | 8 | 5 | 12 | 8 | 13 | 13 | |
その他 | 31 | 21 | 30 | 44 | 15 | 12 | |
総計 | 834 | 899 | 977 | 1124 | 1288 | 1437 |
バスキュラーアクセスセンタースタッフ
副院長・センター長 : 長嶋 隆夫
- 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医
- 日本透析医学会 透析専門医
- VA血管内治療認定医
小林 達矢
- 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医
- 日本透析医学会 透析専門医
- 日本腹膜透析認定医
理事長・院長 : 佐藤 暢
- 日本泌尿器科学会 泌尿器科専門医・指導医
- 日本透析医学会 透析専門医・指導医
- VA血管内治療認定医
- 日本透析医学会 評議員
- 日本透析アクセス医学会 評議員
- 京都府立医科大学 客員講師兼臨床准教授
診療科・部門紹介
- 診療科のご案内
- バスキュラー
アクセスセンター - 泌尿器科
- 腎臓内科
- 循環器内科
- リハビリテーション科
- 医療技術部
- 臨床工学科
診療放射線科・薬剤科 生理機能検査科・- 管理栄養科
リハビリテーション科
- 看護部
- 看護部
- チーム医療
- CKDサポートチーム